SNSでコミュニケーションを取るのが当たり前になった時代、電話をすることすら躊躇するようになり、会って話しをする時は、よっぽどの用事?と認識されてしまう事も少なくない。

けれど、SNSでは伝えられない事もたくさんある。文字は相当の表現力がない限りは、その温度感が伝わらないが故に情報が正しく共有されない事も多々ある。

便利な時代だからこそ、対面して話す時間を大切にしたいと思う。

未来像を描いたら、どうしても、立ち上げなければならない事業があって、その立ち上げの為に、実は、1人の部下を外部に出した。形式上は、退職させて別法人の職員になってもらった。期待しているからこその決断ではあったし、可愛い子だからこそ旅をさせたいと思った。

でも、それを決断するまでに、私は、あまり対話の時間を持っていなかったと反省している。何も伝えてないし、何も教えられていない状態で、外に出す決断をした割には、長い間、それが気掛かりで気掛かりで、申し訳なさで、一時は、この事業を白紙にしようかとも本気で考えた。

だけれど、本人の頑張りで完全にカタチになったと確信した。そして、病院という現場のフィールドでの仕事が、彼にはやっぱり合っているんだと思った。期限付きのつもりだったけど、面と向かって話しをしながら見た彼の眼差しは、現場での仕事の未来を見つめていた。いやぁ、ホント、成長したなぁ、目力が変わったもの。

大変なミッションだけど、自分の能力が存分に発揮できる場所で、もがきながら仕事をするのは、最高に楽しいはず。

何より、私達と見ている方向が全く同じだと確認が取れて、社会経験豊かで尚且つ行動力もある素晴らしい同僚にも恵まれているから、間違いなく病院に勤める救急救命士の方向性を示すお手本になると確信した。

彼らは救命士という医療職の未来をしっかり見据えて自分達が何をすべきかを完全に理解されているし、自分達のミッションをとてもよくわかっている。経営的な目線でもちゃんと見れているのは、これまでの経験値とそのご苦労があったからこそであろうと思う。

心強いパートナーに恵まれたと思えた。

面と向かって話してみないとわからない事がある。以前とは全くイメージが変わった。囲いの中の小さな世界では何も成長させてもらえないけど、囲いのない社会での経験は、例え失敗したとしても、人を大きく強く成長させるものだと、自らの経験値を話しながら、再確認した。失敗を恐れる人に成功なんてない。自ら発想できない人に人をまとめる力なんてつくわけがない。思考のレベルは表情や態度や目の輝きに出る。だからこそ、その人の目を見ないと本質なんてわかるわけがないのだ。

たとえ10分でも、やっぱり、顔を合わせて話す機会を持つ事はとても大切だと再認識。そう、リーダーになっていく彼らに、今度会ったらしっかり言わないと。顔をあわせる環境があるのに、メールやSNSから出される指示は人を失望させるだけだと…。対話の時間を持たない人に、誰も心は動かされない。

ただ、顔と顔が云々というと、酒の力を借りようとする人もいるけれど、顔を合わせるからと言っても、お酒の力は全く必要ありません。仕事中、酒飲まんからね。

今の時代の人たちが楽なのは、酒の席が絶対ではなく対話できる事だなぁ、その代わり、話し言葉が単語だけなので、会話が成立しにくいけど…。