冠婚葬祭と言ってもこの年になると、仏事ごとしかなくなるわけだけど、仏事になると顔を合わせねばならない親戚付き合いはあまり得意とはしてない。
私は人懐っこそうに思われるんだけど、実は、そうでもない。仕事柄、言葉にしていないが、人付き合いは苦手だったりする。何でかと言われたら、コンプレックスがそうさせてきたのだろう。
そんな苦手な人付き合いで親戚筋は特に苦手なのであまり深くは付き合ったりしてないにも関わらず、性格的にソックリな父の妹、末っ子の叔母だけには、何故かすごく通ずるものがある。私も末っ子だからかな?いや、そうではない。75歳にもなるのに未だに大学の講座に通う人で、これ!と決めた時のストイックさとか、ゾッとするほど似てる。衰えは全くなく、シャキシャキ話す言葉の選び方が、さらにゾッとするくらい似てる。
昔から父から言われ続けてた、この末っ子の妹に私がソックリだと…。
緩和ケアに移るまでのプロセスと治療方針に疑問があった私の気持ちに対し、叔母は、大学の講座でデータ取りをしたという終末期医療のアンケート調査の結果を持ち出し、私を慰める。まるで私のような説得の方法だ 笑
似てるにもほどがある。
見た目は似てない。でも、思考のプロセスがあまりにも似てて、ちょっと嫌になった。
父に似てるんじゃなくて、叔母に似てるんだ、私。
全く衰えてない叔母に会うのは些か不安だ。叔母の記憶にある私とは見た目別人だから…
きっと、怒られるんだろうなぁ。